筑波実験植物園の花撮影攻略法
筑波実験植物園は6つの温室を軸にまわろう
2017年12月2日訪問
ちょっと不便でコスト高だが、行く価値あり
秋葉原から「つくばエクスプレス」でつくばまで。その距離58.3km。快速なら45分。東京から埼玉、千葉を抜け、茨城に移動します。そして、その運賃がなんと1,190円。
さらに、つくばからバスで5分。路線バスなら170円。サイエンスツアーバスなら500円。タクシーなら1,000円かかります。
バスは本数が少なく、土日祝日は2時間で3本。なので30分は待つことを覚悟しなければなりません。今回は、行きはタクシーで帰りは歩きました。ちなみに歩くと約35分かかります。
自家用車で来れるなら楽ですね。無料駐車場は120台あります。しかし、東京からですと、約1時間半強かかり、高速料金は片道約3,000円かかります。3人以上で行くなら車がよいかと思いますが、2人以下であれば、やはり公共の交通手段が安上がりですね。
さて、入園料は310円です。ということで、今回のコストは3,690円となりました。それだけの価値があるだろうか?。
私は「価値あり!」と思いました。
ここには温室が大小合わせて6つあります。この温室の花撮影だけで2時間程度はかかります。更に、広大な敷地には沢山の植物が植栽されています。実に見応えのある植物園です。多分4時間は滞在するでしょう。
そう頻繁にはこれませんが、しっかりとホームページを確認し、花の状況を調べ予定を組んで訪れれば、とても価値のある花撮影ができると思います。できれば花の多い4月、5月の頃が良いと思います。
筑波実験植物園のホームページ(http://www.tbg.kahaku.go.jp/recommend/illustrated/index.php?season=12a)で、植物図鑑と言うページがあります。ここで、「12月上旬」で検索すると、園内では61の花がヒットします。つまり、61種類の花を見れそうだということです。
この検索を1月から順次グラフ表示すると、11月から3月までは花が少ないことがよくわかります。
実験という命名が印象的な植物園
この植物園は、日本国立科学博物館の1研究部門として、日本の先駆的な植物の研究を行う研究機関の1つであり、一般向けの教育を提供する機関です。
1976年(昭和51年)5月に設置され、1983年(昭和58年)10月開園しました。近年は約7,000種の日本国内外の植物を温帯地域から熱帯地域に至るまで世界中から集めており、特に中日本の維管束植物、東アジアのシダ、ソテツ、サトイモ類、南アメリカのラン科植物を重点的に収集しています。(ウィキペディア参照。一部修正。)
つまり、国が実験研究する植物園という意識を名前につけたのかと思います。
花撮影のおすすめ攻略法
温室は4,000㎡クラスが2つ、2,000㎡クラスが1つ、500㎡クラスが3つあります。また、全体の広さは140,000㎡あります。後楽園球場のフィールド部分の約10倍です。そして、この敷地にぎっしりと植物が植えられています。けもの道のような細い道も多く、地図をしっかり見ながら動かないと迷います。初めての訪問では中々把握できないかもしれません(方向感覚に自信のある私も一瞬迷いました)。
この施設の花撮影の攻め方は朝イチがおすすめです。何故ならレストランが無いからです。ここは4時間ぐらいの滞在が想定されるので、昼食のタイミングが大切です。
なので、開園と同時に入り、まず初めに温室を2時間でまわりましょう。
冬の場合は
① 教育棟で身の回りのものやコート、できれば上着もロッカーに預ける。
③ サバンナ温室、熱帯雨林温室、熱帯資源植物温室、多目的温室、水生植物温室をまわる。
熱帯雨林温室が最も暑く、熱帯資源、水生も暑いです。サバンナ温室が一番花があるので、そこはしっかりと撮影しましょう。
④ 研修展示館の前に飲み物の自販機があるので、冷たいのみものを買う。
⑥ 一息ついたら、教育棟に戻り、コートを着て屋外の花を求める。
こんな感じが良いかと思います。
夏の訪問なら、
① 教育棟、もしくは研修棟で体を冷やす。
② そして温室に入る。
③ 適度に、研修等で体を冷やし、温室をめぐる。
という感じになるでしょう。
最も暑い熱帯雨林温室は42度。今回の訪問時の冬の筑波の外気温は11度でしたので、温度差31度。あまりの温度差と強烈な暑さで息苦しくなりました。そしてコートや上着は煩わしいし、汗は吹き出すし、大変困りました。
ですので、是非、攻略案をご検討下さい。
迷惑かけなければ三脚撮影はOK
入り口に三脚に関しての記載がありました。その他の注意事項もお読み下さい。
トイレは教育棟がきれい
教育棟のトイレはとても綺麗でした。研修棟のトイレも室内なので綺麗です。
屋外のトイレは2つありますが、うーん。まあそうだろうな。と言う感じです。でも、綺麗に清掃はされています。
温室の花を紹介
サバンナ温室
熱帯雨林温室
熱帯資源植物温室
絶滅危惧植物温室
多目的温室
水生植物温室
屋外の花たち
外には、ハチに注意の注意書きがいたるところにあります。
ガイドツアーがあります
13:30から、ボランティアによるガイドツアーがあります。これを聞いてから撮影するのも良いかと思います。午前中に温室を攻めて、一旦お昼をために行き、再入場(多分また310円)して、ツアー参加して、屋外を撮影するのが良さそうです。陽の長い時期が良さそうですね。
昼食は天久保2丁目バス停付近で
植物園の周辺を見ても飲食店は見当たりません。バスが来ていればまずはつくば駅に行くのがお薦めです。でも、バスがしばらく来ない状況であれば、天久保2丁目のバス停まで10分ほど歩くと、飲食店が現れます。私は松五郎寿司で海鮮ちらし800円を頂きました。
(文責:大久保 優)