東京で苔寺の雰囲気を味わいたいなら殿ヶ谷庭園がお勧めです

小さいながらも素敵な庭園です。

殿ヶ谷戸庭園入口


2020年3月15日撮影

東京駅から中央線快速で45分。駅から2分の好立地。

国分寺駅前の殿ヶ谷戸庭園への看板

殿ヶ谷戸庭園入口

殿ヶ谷戸庭園チケット売り場東京駅から快速電車で45分。特別快速なら35分で国分寺に到着します。国分寺の改札を出て右側ロータリーに出ると、看板が見えます。そこから1本道をわずか2分歩くと殿ヶ谷庭園入口に到着します。駅前には多くの店があり、自販機もたくさんあります。ただし、庭園内には自販機が無い(と記憶してます)ので、買い忘れないようにしましょう。
いったん退場すると、再入場は不可!なので。

水分補給大切です。

 

広さは東京ドームフィールド部の約1.5倍

殿ヶ谷戸庭園案内板程よい広さの庭園です。庭園に踏み入れると、通路の脇に苔がたくさん生えていて、一瞬苔寺を彷彿とさせるシーンに遭遇します。芝と苔と木々の緑がとても美しく、実にさわやかな凛とした庭園です。

殿ヶ谷戸庭園の芝と苔

殿ヶ谷戸庭園の苔を紹介したパネル

しかし、小さい庭園だからと言って侮れません。国分寺崖線(こくぶんじがいせん)と呼ばれる 「がけ」 に庭園があるので、アップダウンが思いのほかきついです。
道も狭いので、楽々すれ違がえるという感じではありません。だから風情があるのかもしれません。

殿ヶ谷戸庭園の竹林
崖上の明るい芝生と、崖下の湧水や樹林で雰囲気が大きく変わります。

 

もとは三菱の岩崎家由来の庭園なのです

殿ヶ谷戸庭園を見渡す風景この庭園は、かつて三菱の社員だった江口さんという方の別荘として1913年に整備されたものでした。その後1929年に三菱財閥の岩崎家の別邸となり、和洋折衷の回廊式庭園になりました。そして1974年に東京都が購入しました。2011年には国指定の名勝に選ばれ、園内の「次郎弁天の池」は東京都名湧水57に選ばれています。

 

サービスセンター脇のトイレはきれいです。暖を取るなら紅葉亭。

殿ヶ谷戸庭園のトイレトイレは小ぎれいで、良い印象でした。ただし、外にあるトイレなので、寒い日などはちょっと冷えちゃいますね。寒くなったら、紅葉亭の展示ルームがいいです。室内でエアコンが効いていました。3月中旬の寒い日だったので、ここでホッコリ暖を取りました。(笑)

 

庭園に咲く主な花のリスト

殿ヶ谷戸庭園のカタクリホームページに記載されている花を列記します。

3月:フクジュソウ、カタクリ、シュンラン
4月:ヒトリシズカ、ヤマシャクヤク、ニリンソウ、クマガイソウ
5月:シライトソウ、カルミア
6月:ホタルブクロ、アジサイ類
7月:ヤマユリ、オオマツヨイクサ
8月:キツネノカミソリ、ナツエビネ、レンゲショウマ
9月:ソルボ、フヨウ、スイフヨウ、マルバハギ
10月:ホトトギス、シモバシラ、シュウメイギク、アキチョウジ、ヤブラン、ツワブキ等
1月:ソシンロウバイ、セツブンソウ
2月:ウメ(2月中旬~3月中旬)

ご覧のように、花の庭園というものではないかと思いますが、セツブンソウやカタクリやフクジュソウやニリンソウ、レンゲショウマなど、可憐で素敵な野草が咲く庭園です。

そして、今回は、カタクリを撮影したくて庭園を訪問しました。 カタクリは3月中旬から下旬まで咲くそうです。

 

3月中旬に撮影できた花たち

(文責:大久保 優)